回文/と行(1)

あいうえおINDEX

52文。(カッコ)内は出典等。
遠くただ軒端(のきば)を萩のたたく音(入舩狂句合)

遠のかじ妻しばし待つ鹿の音(毛吹草六、廻文之発句・崑山集)

遠のかじ逃がす春日の鹿の音(夢見草、五)

遠のくか鶯(うぐいす)低う楽の音(毛吹草追加下、廻文之発句)

遠のきし聞かばや羽掻き鴫(しぎ)のおと(崑山集)

遠の鈴虫染(し)む鈴の音(俳諧廻文百韻)

遠の音(ね)はのどかな門の羽根の音(をと)(さし柳)

遠のみな稍(やや)寒さ稍波の音(世話焼草、五)

時に隔(へだち)の後(のち)絶へにきと(廻文俳諧之歌仙)

時世見る様のよしよし何処もかも今年よし世の優(すぐ)る身よきと(賀)(廻文歌百首)

とくただと里のたかむら雪白し消ゆらむ方のとざしたたくと

説け法(のり)の功徳もくどく法の化度(紙屋川水車集、第三)

床(とこ)仕事

所(とこ)知れぬ湯治は姑(しうと)ぬれ仕事(柳風狂句合)

床延べよ何だえ旦那よべのこと

床の間の琴

土佐の駒野飼や伊賀の馬子の里(花もん日)

年は気に順(したが)ひがたし賑はしと(廻文俳諧之歌仙)

屠蘇(とそ)は妻蓬莱老母松は外(新編柳多留、16)

どちらへか引きつる月日帰らじ(ぢ)と(廻文俳諧之歌仙)

とととと寄れよ寄れよとととと(紙屋川水車集、第一)

戸波よせ設けを今日(けう)もせよ湊(紙屋川水車集、第一)

隣まで白歯気晴らし手鞠など(折句紀の玉川、四)

訪(と)ひ来寄りたか語りよき人(廻文俳諧之歌仙)

都鄙都鄙(とひとひ)やすややすや人々(紙屋川水車集、巻軸)

問いとめよ花折るお名は詠めと人(崑山集)

問ひぬらし花の其の名は知らぬ人(毛吹草六、廻文之発句・崑山集)

飛び退きつ砧は狸月の人(俳風桜多留、三)

友が居し山陰か間や椎が本(もと)(世話焼草、五)

友が居し山の木の間や椎が本(毛吹草追加下、春日何)

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