回文/な行(2)

あいうえおINDEX

165文。(カッコ)内は出典等。
長き夜の狐こそ来(こ)ね月のよきかな

長き夜の遠の眠りの皆目ざめ波乗り船の音のよきかな(日本風土記、五、文辞)

長き夜の野面(のも)遙かにてそまくらくまそでに刈るは物のよきかな(藤原隆信朝臣集)

長き代は君民(きみたみ)の躰尊(たうと)しと歌いて飲みた御酒はよきかな(吾吟我集10、廻文御哥)

長きをし冬しばしゆふ塩木哉(毛吹草六、廻文之発句)

ながくただなづな七つ菜たたく哉(毛吹草六、廻文之発句・崑山集)

中朽ちし竹の子除けた紫竹哉(崑山集)

ながく鳴き鶯ひくう来鳴く哉(紙屋川水車集、第二)

長く名は残り有りこの花供かな(高野の花供に古を思ひ出て、崑山集)

長言(ながごと)をきくに小憎き男かな(磯の波)

◇なかことをきくにもにくき男かな(宝暦京都一枚摺会所集)

長ごとをのべる春辺の男かな(廻文俳諧之歌仙・俳諧廻文帖)

中ごみか売るた綿るう紙子かな(崑山集)

中ごみかりくつにつくりかみこ哉(崑山集)

長崎やのどかな門(かど)の焼肴(芭蕉の作との説あり)

長座敷今朝過す酒雉子肴(崑山集)

中さしに今朝ぞ屠蘇酒にし肴(崑山集)

流しつつ生けしは繁いつつじ哉(毛吹草六、廻文之発句)

流しつつ波のま残る川の瀬の分かる木の間のみなつつじかな(廻文歌百首)

長し日のいつのひまにかのぼる鶴ほのかに舞のついのびしかな(廻文歌百首)

流し元虫探さしむ灯(ともし)かな

長筋は白糸いらじ蓮(はちす)かな(世話焼草、五)

ながす恥質物持ちし師走哉(崑山集)

名がたった見すかすかすみ龍田哉(崑山集)

長旅もつい遅き春友どちと戻るは木曾をいつも日高な(廻文歌百首)

長月を清見にみよき興津哉(毛吹草六、廻文之発句・崑山集)

なが月を波にだにみな沖津かな(立圃句集、下)

無かつた子出来たを抱きて炬燵(こたつ)かな(種くらへ)

◇無かつた子出来たかだきて巨燵哉(新編柳多留、七)

ながつまを水際(みぎは)に高し一つ松訪ひしかたには君を待つかな

←前へ 次へ→
8.回文TOP
9.言葉の雑学百科
0.ノビ総合MENU